オケナイト(オーケン石) / インド産

オケナイト(オーケン石)
オケナイト(オーケン石)です。
微細なガラス状の繊維が放射状に成長し、綿の様なボール状のクラスターになるのが特徴です。 フワフワとしたウサギの毛のような見た目からラビットテールとも呼ばれています。
マハーラーシュトラ州ムンバイ市産

つづいて、産地。
こちらはインドのムンバイで産出しました。
形状や特徴

母岩の中にいくつかの瘤の様なものがありますが、こちらのふわふわした感じの鉱物がオケナイトです。
また、オケナイトは火山性の小型の晶洞(ジオード)の内側に密集しクラスターを形成します。
主に玄武岩の産地であるインドのデカン高原でアポフィライトなどと共に産出されます。
ふわふわして触ってみたいですが、繊細なガラス状繊維ですので止めました・・・

奥にちょこんと2つ並んで、可愛い感じです。

ちなみにこちらのオケナイトの手前にある瘤状の鉱物はギロル石です。
こちらは薄い板状の結晶が集まった様な感じで個性的です。

晶洞の裏側です。
重さは3.8kgと大きく、このような塊で産出すると思うとワクワクします。
手と比べてみると大きな晶洞であるというのがわかります。
オケナイト(オーケン石)の動画
こちらは、インド産の母岩付きのオケナイトの原石 3.8kgです。こちら原石は、母岩の空洞に幅20ミリ〜30ミリ程の2つのオケナイトと5ミリ程の小さなオケナイトが1つ入っています。
オケナイト / Okenite
和名:オーケン石
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:5
劈開:完全
断口:繊維状結晶の為、不明瞭
光沢:真珠光沢〜ガラス光沢
結晶構造:三斜晶系
比重:2.3
産地:インドマハーラーシュトラ州ムンバイ市
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【参考文献】
・岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM/誠文堂新光社
ロナルド・ルイス ボネウィッツ(著)・青木 正博(訳)ISBN:978-4416807002