• 1.アゲート(瑪瑙)
• 2.北海道瀬棚郡今金町花石
• 3.形状や特徴
• 3.花石産アゲート(瑪瑙)の動画

アゲート(瑪瑙)

石英質の細かな結晶が集まってできた不透明な石がカルセドニー(玉髄)と呼ばれ、その中でも縞模様や半透明なものがアゲート(瑪瑙)と呼ばれています。
岩の空洞などに二酸化ケイ素を含んだ地下水が入り形成されます。

北海道瀬棚郡今金町花石

つづいて、産地です。
北海道の西側にある北海道瀬棚郡です。 瀬棚郡の花石で採れた瑪瑙は上質な事で知られ、明治時代には工芸品などの加工用として採掘されていました。
その後、ブラジルより安価の瑪瑙が輸入されはじめ採掘は衰退。
現在は国の管理の元、花石産アゲート(瑪瑙)の採掘は禁止されています。
アゲートは、世界中で多く産出する鉱物です。

形状や特徴

こちらは磨いたアゲート(瑪瑙)です。
石英同様に硬度がありますので、磨くと艶が出ます。
この特性を利用して、彫刻やアクセサリーの材料として利用されています。

つづいて、アゲート(瑪瑙)に鉄分が入り赤い結晶をしたカーネリアンです。
花石の瑪瑙は瑪瑙脈内では無色ですが、風化などで脈より分離し鉄分を多く含んだ土壌に埋もれた後、鉄分が入り込むことによりこのように赤くなります。
アゲート(瑪瑙)は、石英質の細かな結晶が集まってできた多孔性の鉱物です。
表面には目には見えないほど小さな穴があり、そこから不純物が入り込みます。
この花石産アゲートの場合は鉄になり、鉄分が結晶を朱色にしています。

磨いたアゲート(瑪瑙)です。

側面には層状模様が入っています。
大地が作り上げた繊細な層状模様と綺麗な赤色による美しさがあります。

こちらは部分的にカーネリアンが入ったアゲート(瑪瑙)です。
すべての結晶が赤くならず部分的に赤くなっていて、これはこれで素敵です。

何十年も前に山梨県甲府市に加工用として運ばれてきたものに巡り合いました。
俵に入れられて汽車で運ばれたそうです。
発送元は、北海道長万部の国縫駅より送られています。
何日もかけて運ばれ甲府の加工業者に念珠などに加工されました。

花石産アゲート(瑪瑙)の動画