エメラルド(翠玉)/中国産

エメラルド(翠玉)
エメラルド(翠玉)とは、緑色をしたベリル(緑柱石:Beryl)で、これはクロムもしくはバナジウムによるものです。
世界の4大宝石にも数えられ、古代より占星術の道具や宝石として等、多くの場面で使用されてきました。 現代では、5月の誕生石になっています。
産地の中国 雲南省文山市麻栗坡県

中国の南、雲南省の文山チワン族ミャオ族自治州文山市麻栗坡県です。
ここにはエメラルド鉱山があり、綺麗な緑色をしたエメラルドが産出します。
また、この辺りにはエメラルドの他に錫石やヘミモルファイト(異極鉱)等が産出します。
形状や特徴

ベリルは六方晶系の鉱物で、ベリリウムを含み六角柱状で成長します。
エメラルドも同様に六角柱状で成長し、透明度があり綺麗な色をした結晶は、まさにエメラルドグリーンをしています。
また、ベリルはモース硬度が7.5〜8と硬い石ですが、エメラルドは内部にヒビが多く入って成長するという特徴がある為、衝撃には弱い石であります。
参考までにベリルは内包物により色が変わり、それに伴い名前も変わってきます。
下記が主なベリルの種類です。
1.ベリル/無色〜淡青 (要因:ベリリウムによる)
2.アクアマリン/水色 (要因:微量の鉄による)
3.エメラルド/エメラルドグリーン (要因:クロムやバナジウムによる)
4.ヘリオドール/黄色 (要因:3価鉄イオンによる)
5.モルガナイト/淡い赤色 (要因:マンガンによる)
6.ゴシェナイト/無色 (要因:アルミニウムによる)

緑色に濃淡がありますが、とても細い結晶が無数に成長しています。
いずれの結晶も柱状で交わるように成長しています。


こちらは透明度がありませんが、柱状の結晶が何本も成長しているのがわかります。
エメラルド(翠玉)の動画
母岩には雲母も共生しキラキラと光に反射して綺麗です。
エメラルド / Emerald
和名:翠玉
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:7.5〜8
劈開:不完全
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
結晶構造:六方晶系
比重:2.6〜3.0
産地:中国 雲南省文山市麻栗坡県
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