インペリアルトパーズ(黄玉)/ブラジル産

トパーズ(黄玉)
トパーズ(黄玉)はアルミニウムの珪酸塩でフッ素と水酸基を含んた鉱物です。主に花崗岩ペグマタイトの中に産出します。
産地のブラジル ミナスジェライス州オウロプレット

つづいて、産地です。
ブラジル連邦共和国のミナスジェライス州です。
世界有数の鉱物を産出するミナスジェライス州で、この州の名前は鉱産資源が豊富なため「万人の鉱山」を意味しています。
中でもオウロプレット(オウロ・プレト)にはシェリー酒色をした「インペリアルトパーズ」と呼ばれる結晶が産出します。
この産地のトパーズはカオリン質の土地の中に埋まっており、今までに数トンもの量が産出されています。
形状や特徴

つづいて、トパーズの特徴です。
通常は菱形の柱状結晶で、柱面には縦の条線が見られます。
劈開はこの条線に対して直角にありますので、断面にきれいな菱形の面が現れているものもあります。
和名は「黄玉」といい、黄色をイメージする鉱物ですが、無色や黄・オレンジ・青など様々な色があります。
こちらの写真はすべてオウロプレットで産出したインペリアルトパーズで、赤味のあるシェリー酒色から黄色味のあるシェリー酒色をした結晶をしています。

こちらは濃いオレンジ色をした結晶です。
分かりづらいですが、縦に入った条線に対して直角にある劈開によって上部が平らになっています。
また、ところどころ破損していますが菱形をした結晶で、トパーズの特徴が良く出ています。

こちらのトパーズはブラジル産では無く、東南アジアのミャンマー産の無色のトパーズです。
錐面のある結晶です。

こちらはアメリカのユタ州トーマスレンジ産です。
砂岩の母岩の中に淡い黄色をした結晶が数個成長しています。

こちらはインペリアルトパーズ(黄玉)を使用したペンダントトップです。
錐面のある結晶で、劈開によって平らになった面に金具を取り付けました。原石好きの方におすすめの一品です。
インペリアルトパーズ(黄玉)の動画
こちらは、インペリアルトパーズ(黄玉)です。
こちらのトパーズは、宝石の質とはいきませんが赤味のあるシェリー酒色をしており、ところどころ結晶がかけていますが菱形の柱状をしています。
インペリアルトパーズ / Imperial Topaz
和名:黄玉
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:8
劈開:底面に完全
断口:貝殻状や不平坦
光沢:ガラス光沢
結晶構造:三方晶形
比重:3.4〜3.6
産地:ブラジル連邦共和国 ミナスジェライス州オウロプレット
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【参考文献】
・Mindat 「Ouro Preto district, Ouro Preto, Minas Gerais, Brazil」
(https://www.mindat.org/loc-256471.html) 閲覧日:2019年11月30日