アマゾナイト(天河石)/ブラジル産

ブラジル産アマゾナイト(天河石)
ブラジル産のアマゾナイト(天河石)です。
アマゾナイトは青緑色をした微斜長石(びしゃちょうせき)で、花崗岩やペグマタイトで産出します。
微斜長石(マイクロクリン:microcline)は三斜晶系のカリ長石で、短柱状や板状で産出される事が多い鉱物です。
また、名前からアマゾン川流域で産出されると予想されますが、実際は産出されません。
昔、アマゾン川流域で採れていた似ている石と間違えられて流通し、変更されずに今に至ったとされています。
産地のブラジル ミナスジェライス州

つづいて、産地です。
ブラジル連邦共和国のミナスジェライス州です。
世界有数の鉱物を産出するミナスジェライス州で、この州の名前は鉱産資源が豊富なため「万人の鉱山」を意味しています。
こちらの写真のアマゾナイトの産地は、ミナスジェライス州のどこのエリアかはわかりませんが、"mindat"によるとFerrosやSanta Maria de Itabiraなどから産出します。
また、ブラジル産以外にもロシアのウラル産地やアメリカコロラド州、エチオピア等でも産出します。
形状や特徴

この鮮やかな青緑色の要因は鉛や水分によるもの(1985年の研究発表)です。
また、2010年に発表された研究では、この発色に2価の鉄が関与していることも明らかになりました。
また、結晶が直角に二方向に発達すること事から、上の写真の様に格子状の縞模様があるのが特徴です。

こちらは、全体を磨いたアマゾナイト(天河石)です。表面のザラザラとした曇りが無くなり、細い筋模様が、よりはっきりと分かります。

こちらは、紫のフローライトが共生したアマゾナイト(天河石)です。フローライトにより、また違った雰囲気を持っています。

いろいろな模様をしたアマゾナイト(天河石)の磨き石です。
色の濃さや筋模様が異なっています。こちらも磨いたことにより模様がはっきりとわかります。

アマゾナイト(天河石)を使用したループタイで、爽やかな色合いが人気です。プレゼントにもおすすめのループタイです。
アマゾナイト(天河石)の動画
こちらのアマゾナイト(天河石)は濃淡のある綺麗な青緑色をしており、表面はガラス光沢で光に反射しています。
ベージュ色の長石も共生しており、個性的な表情をしています。
アマゾナイト / Amazonite
和名:天河石
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:6〜6.5
劈開:完全
断口:貝殻状〜不平坦
光沢:ガラス光沢
結晶構造:三斜晶系
比重:2.6
産地:ブラジル ミナスジェライス州
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【参考文献】
・wikipedia 「Amazonite」 (https://en.wikipedia.org/wiki/Amazonite) 閲覧日:2021年3月26日
・Mindat 「Amazonite」 (https://www.mindat.org/min-184.html) 閲覧日:2021年3月26日
・岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM/誠文堂新光社
ロナルド・ルイス ボネウィッツ(著)・青木 正博(訳)ISBN:978-4416807002