クリストバライト(方珪石)/長野県産

• 1.長野県産クリストバライト(方珪石)
• 2.産地の長野県諏訪郡下諏訪町和田峠
• 3.形状や特徴

長野県産クリストバライト(方珪石)

クリストバライト(方珪石)とは、1470℃以上の高温で低圧力で形成されるシリカの鉱物です。

化学式は石英(SiO 2)と同じですが、結晶構造が異なります。
また、名前は、メキシコイダルゴ州パチュカ市のセロサンクリストバル(Cerro San Cristobal)にちなんで名付けられました。

産地の長野県諏訪郡下諏訪町和田峠

つづいて、産地です。
こちらのクリストバライト(方珪石)は、長野県諏訪郡下諏訪町にある和田峠産です。
クリストバライト(方珪石)は、たびたび黒曜石と共生して産出しますが、長野県の中ほどにある霧ヶ峰から八ヶ岳の一帯には、良質な黒曜石が産出します。
また、日本以外では、アメリカ、メキシコ、ドイツ等、世界各国で産出します。

形状や特徴

クリストバライト(方珪石)は、乳白色、灰色などの色合いで、酸性の強い火山岩(流紋岩)の空洞に、白い八面体または球顆状で産出します。
こちらの写真の石は、長野県和田峠産黒曜石です。
黒い黒曜石の中にクリストバライト(方珪石)が、帯状や斑点状に入り、模様を作っています。
これは、和田峠産黒曜石に見られる特徴です。

こちらには、メキシコ産のスノーフレークオブシディアンと呼ばれる石です。
黒曜石の中にクリストバライト(方珪石)が、斑点状に入り、雪の様な模様に見えることから名付けられた黒曜石です。
斑点状の模様が花のように見えるものは、フラワーオブシディアンと呼ばれています。

こちらは、北海道十勝地方で産出した黒曜石"十勝石"の中に入ったクリストバライト(方珪石)で、瘤状をしています。

こちらは、和田峠産黒曜石を使用したブレスレットです。不透明な黒い黒曜石に灰色のクリストバライトによる縞模様を活かしたブレスレットです。