ブラッドストーン(血石)/インド産

ブラッドストーン(血石)
ブラッドストーンは濃い緑色のジャスパー(碧玉)に赤や茶色の斑点模様が入った鉱物です。 この斑点模様は酸化鉄によるもので、この斑点模様が血を連想されることから、ブラッドストーン(血石)と呼ばれるようになりました。和名は、血石や血玉石と言います。
産地のインド グジャラート州モルビ地区

つづいて、産地です。
インドの北西部にあるグジャラート州モルビ地区です。
モルビ地区では、他にもクォーツ(石英)が産出します。また、グジャラート州ではカルサイトやアゲート、長石などが産出します。
形状や特徴

つづいて、ブラッドストーン(血石)の特徴です。
石英の微細な結晶の塊であるカルセドニー(玉髄)の中で、不透明な鉱物がジャスパーに分類されます。 そのジャスパーの中でも緑泥石や角閃石を含んだ事により濃い緑色をした石の中に酸化鉄が斑に入っているのが特徴です。 こちらの写真の様に光沢の少ない不透明な石の中に血の滴のような赤い斑点模様が入っています。
また、ヘリオトロープ(heliotrope)とも呼ばれギリシャ語で太陽を意味するhelioと旋回を意味するtrepeinに由来し“太陽を呼び戻す石”の意味を持っています。

こちらのブラッドストーンには斑点模様が層状に入り、力強い模様を作っています。

こちらのブラッドストーンには赤だけでなく黄土色をした斑点模様があり個性的です。

こちらは磨いたブラッドストーンです。磨きにより表面に艶が出て赤色の斑点模様がよりはっきりとわかります。しぶきの様な力強い模様をしています。

こちらは球体に加工したブラッドストーンの丸玉です。濃淡のある緑色の中にボヤッと入った黄色の結晶や赤色の細かな斑点模様が素敵です。

ブラッドストーンを使用したペンダントです。これぞブラッドストーンという様な斑点模様が入っています。
インド産ブラッドストーン(血石)の動画
こちらは、インド産ブラッドストーン(血石)です。
原石そのままでゴツゴツしており肌触りはザラザラです。緑色の石に赤色の結晶が多く入っており、力強く個性的な模様をしています。
ブラッドストーン / Bloodstone
和名:血石や血玉石
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:7
劈開:無し
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
結晶構造:三方晶形
比重:2.7
産地:インド グジャラート州モルビ地区
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【参考文献】
・岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM/誠文堂新光社
ロナルド・ルイス ボネウィッツ(著)・青木 正博(訳)ISBN:978-4416807002