• 1.モロッコ産カルセドニー(玉髄)
• 2.産地の西サハラ スマラ州
• 3.形状や特徴
• 4.カルセドニー(玉髄)の動画

モロッコ産カルセドニー(玉髄)

カルセドニー(玉髄)とは、石英質の細かな結晶が集まったもので多孔質の鉱物です。

カルセドニー(玉髄)は、色や縞模様の有無によって名前が異なります。
緑色をしたカルセドニーは「クリソプレーズ」、赤や褐色をしたカルセドニーは「カーネリアン」、青色をしたカルセドニーは「ブルーカルセドニー」と呼ばれています。
こちらのカルセドニーは、いずれにも分類されない通常のカルセドニーになります。

クリソプレーズについては、こちらをご覧ください『クリソプレーズ(緑玉髄) / オーストラリア産』

産地の西サハラ ラユーン-サキア・エル・ハムラ地方のスマラ州

つづいて、産地です。
モロッコが実効支配している西サハラにあるラユーン-サキア・エル・ハムラ地方のスマラ州です。
ラユーン-サキア・エル・ハムラ地方では、カルセドニー以外にもクォーツ(石英)やカルサイトなどが産出します。
スマラより西南に100km程離れたブーカラー(Bu Craa)でも同じ様な形状のカルセドニーが産出します。
ブーカラーは、真っ白な水晶ジオード(モロッコ産水晶として流通しています)が産出する事でも知られています。
モロッコ産水晶については、こちらをご覧ください『モロッコ産水晶』
また、カルセドニー(玉髄)は、世界各国で産出し、日本でも産出します。

形状や特徴

石英質の鉱物は多数ありますが、透明で単一の結晶が水晶、微細な石英が集まった鉱物で、単一の色をした石がカルセドニー(玉髄)、さらにカルセドニー類で、縞模様が入った石は、アゲート(瑪瑙)と呼ばれています。
また、不透明な石英質の鉱物は、ジャスパー(碧玉)と呼ばれています。
塊状、葡萄状、鍾乳状などの形状で産出し、こちらの写真のカルセドニーは球形をしています。

こちらは、球形のカルセドニーを透かして撮影したものです。
全体的に薄っすらと透けて淡い色合いになります。

こちらのカルセドニー(玉髄)には、ドゥルージー状の水晶質の結晶が共生し、光に当てるとキラッと反射します。

いろいろな形をしたカルセドニー(玉髄)です。ボコボコとした形状が個性的です。

こちらのカルセドニー(玉髄)はスマラ産ではありませんが、モロッコ産のカルセドニーです。
ぶどう状や突起状をしてた結晶で、脂肪光沢があります。

カルセドニー(玉髄)の動画

モロッコ産カルセドニー原石

カルセドニーやアゲート原石

マダガスカル産のカーネリアン

オーストラリア産のクリソプレーズ