ブラジル産のローズクォーツです。
ローズクォーツは他の種類のクォーツ(石英)と同じ化学組成を持ち、主成分は二酸化珪素です。
やさしい色が人気の好物で、和名は、紅水晶や紅石英、バラ石英と呼ばれています。
この優しい色合いは、石英内部に微量のチタンを含んている為です。
また、白っぽく濁っている部分は、ルチル(金紅石)の微細な針状結晶を含んている為と考えられています。
つづいて、産地です。
世界有数の鉱物を産出するミナスジェライス州で、この州の名前は鉱産資源が豊富なため「万人の鉱山」を意味しています。
こちらの写真のローズクォーツの産地は、ミナスジェライス州のどこのエリアかはわかりませんが、オンライン鉱物データベースの「mindat」によるとガリレア(Galiléia)やイチンガ(Itinga)などから産出します。特にガレリアは、結晶標本の産地としても有名です。
また、ブラジル産以外にもマダガスカルや、アメリカ・カリフォルニア州 等でも産出します。
ピンク色をした水晶や石英質の結晶がローズクォーツで、こちらの写真のように結晶形で産出されることは少なく、塊状の不透明な状態で見つかることが多い鉱物です。
尚、石英や水晶質の鉱物は色の感じで呼び名が異なります。
・透明-水晶
・ピンク色-ローズクォーツ
・紫色-アメジスト
・茶色-スモーキークォーツ
・黄色-シトリン
・黒色-黒水晶(モリオン)
等です。
こちらは、上の写真の石の一部分を近距離で撮影したものです。
濁っていますが、小さな結晶がクラスター状に成長しているのがわかります。
こちらは、よく見られる塊状のローズクォーツです。
表面はガラス光沢がありますが、全体的にゴツゴツしており、ザラザラとした肌触りです。
ローズクォーツはモース硬度はが7と比較的耐久性があり、さらに劈開が無いので加工がしやすく、また、優しい色合いからさまざまな形に加工されます。
こちらの写真の様な丸玉や卵型、ポイント状に加工されたローズクォーツです。
こちららは、アクセサリー用に加工されたローズクォーツです。
ローズクォーツのブレスレットは、女性に人気のアクセサリーでもあります。
ローズクォーツ / Rose Quartz
和名:紅石英やバラ石英
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:7
劈開:無し
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
結晶構造:三方晶形
比重:2.7
産地:ブラジル ミナスジェライス州
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・Mindat 「Rose Quartz」 (https://www.mindat.org/min-3456.html) 閲覧日:2021年4月18日
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