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アメジスト クラスター(群晶)

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アメジストとは

アメジストとは

鉱物学的特徴

アメジスト(Amethyst)は、石英(クォーツ)グループに属する鉱物で、二酸化ケイ素を主成分としています。紫色から赤紫色の色合いをしています。これは、鉄イオンが結晶内に含まれ、自然放射線の影響を受けることで紫色になりますす。

アメジストの結晶系は六方晶系で、しばしば複数の水晶が集合して成長したクラスター状をしています。また、特定の条件下で「ドーム状」や「ジオード(晶洞)状」とで産出することもあります。

硬度はモース硬度7で、耐久性に優れているため、装飾品として加工もされています。透明から半透明の結晶で、劈開性はほぼないため、割れにくい特性もあります。

紫外線や熱に対して敏感で、長時間強い日光にさらされると色が薄れることがあります。また、約400〜500℃の加熱で黄色や茶色に変色し、シトリンの近い色合いにする事ができます。

形成過程

アメジストは火山活動や堆積作用の過程で形成されることが多い鉱物です。特に火山岩中の空洞(晶洞)で見られることが多く、マグマに由来する珪酸成分が冷却・沈殿する過程で結晶化します。この過程で鉄分が水晶に取り込まれ、その後、地中内の放射線の影響で紫色となります。

また、アメジストの形成環境には一定の温度と圧力が必要です。地下深くの条件下でゆっくりと成長するため、結晶が大きく、内部に含まれるインクルージョン(内包物)の種類も多様です。

その他情報

世界中でアメジストは広く産出されますが、特に質の高いものが取れる産地として以下が挙げられます:

ブラジル:リオグランデ・ド・スル州が有名。大きなサイズのジオードが産出します。
ウルグアイ:紫色の濃い色合いを持つ高品質なアメジストが採れることで知られています。
ロシア:ウラル山脈周辺では、濃紫色で「ロシアン・アメジスト」と呼ばれる美しい標本が産出されます。
アフリカ:ザンビアやマダガスカルでは、赤みを帯びたアメジストが採掘されます。

日本国内では、兵庫県の玄武洞や宮崎県高千穂周辺で小規模ながら産出されています。

アメジストの使用は古代エジプトやギリシャ時代にまでさかのぼります。ギリシャ神話では、アメジストは酔いを防ぐ力があるとされ、飲酒の抑制や護符として使用されていました。中世ヨーロッパでは、王侯貴族や教会で用いられる宝石として重宝されました。

現在、アメジストはジュエリーや彫刻品、ヒーリングストーンとして広く利用されています。その透明感と色の美しさが装飾品としての人気があります。

アメジストの紫色は、世界中で高貴な色とされています。
濃い紫色で赤みを帯びた石は特に価値が高く、専門家の間でも「ディープシベリアン・アメジスト」として知られています。

アメジストは、隠れた魅力を引き出し、開花させてくれます。異性を惹きつける石とも云われています。
古代から宗教的儀式や瞑想の場で重要な役割を果たし、その神秘的な美しさは多くの文化で特別視されてきました。

アメジスト / Amethyst
和名:紫水晶
分類:珪酸塩鉱物
結晶系:三方晶系
化学式:SiO2
色:紫
モース硬度:7
劈開:無し
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
条痕:白
比重:2.7
透明度:不透明〜半透明

アメジスト【紫水晶】 アクセサリー
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